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縁の下の力持ち、周囲をサポートしながら支えるリーダー 「寿商店」で活躍する女性リーダー×中東泰斗

 

「株式会社寿商店」常務取締役 森朝奈さん(左)× 中東泰斗

 

3月8日は「国際女性デー(International Women‘s Day)」。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、ドルフィンズスマイルの重要コーズの一つに「女性活躍推進」を掲げ、啓発活動に取り組んでいます。今シーズンも国際女性デーに最も近いホームゲーム、ファイティングイーグルス名古屋戦(3月5日)に国際女性デーイベントを実施いたします。日々頑張る女性を応援するべく、国際女性デーの企画として、2021-22シーズンは「世界の山ちゃん」代表山本久美さんと、2022-23シーズンは「三菱電機」で活躍する女性リーダーと、2023-24シーズンは「菱洋エレクトロ」で活躍する女性リーダーとの特別対談を実施して参りました。2024-25シーズンは、名古屋出身、人気YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」こと鮮魚卸・寿商店で活躍する女性リーダー森朝奈さんと対談いたしました。

東京の大学を出て東京の企業に就職するも子どものころからの夢であった「魚屋を継ぐ」という夢を叶えるために名古屋に戻り、家業へ。社長であった父は幼いころから「女性は危ないから」と包丁を持たせてもらえず、父から教えてもらったこともなかった森さんは、入社時は魚の知識もなく頼られることもなく居場所がないと感じることもあった中で、人生の取捨選択はすべて「魚屋になるため」と言い切る森さんがリーダーとして大切にしていることとは。

そして、ドルフィンズのキャプテン、ドルフィンズスマイル「女性活躍推進」アンバサダーの中東泰斗選手。幼いころから積極的に良く話すリーダー的な存在ではあったものの、キャプテンの経験はなく、横から少し仲間をいじるような明るい人柄であった。そんな中東選手が、プロバスケットボール選手のキャリアの中で初めてのキャプテンに就任。昨シーズン地区優勝を経験したもののあと一歩のところで届かなかった総合優勝。キャプテン就任には、ドルフィンズ生え抜き選手としての強い意志と想いがありました。

そんな2名が日々頑張る女性を応援するべく、お互いの共通点である「リーダー」という視点から、日々のプレーや仕事に対しての想いについてここだけのトークを繰り広げます。
 

それぞれ異なる子ども時代とリーダーになるきっかけ

——登録者数34万人の大人気YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」拝見させていただきました!毎朝市場に行かれていて大変お忙しい中本日はありがとうございます。ドルフィンズの試合は観戦されたことはありますか?

森さん(以下敬称略):実は今日も朝市場に仕入れに行ってから来ました!ドルフィンズさんとは今シーズンからスポンサー契約をさせていただき、「下の一色」の手作りおにぎりや、サカナノバーガーなどのキッチンカーなどを出店させていただいているので、会場に行った際にはちらっとですが、試合を覗いています。

中東:ぼくも会場でおいしいおにぎりがあるというのは、聞いたことがあります!

森:うれしいです!ありがとうございます。

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——子どものころからリーダーシップを発揮してきたのですか?

森:子どものころは超内向的でした。妹は活発で学級委員など任されるタイプでしたが、私は絵が好きな美術部員で、スポーツは苦手で、誰かの陰に隠れるようなタイプでした。留学を経験した時に、「今のままではよくないな」という想いが少し芽生えましたが、実は今でもリーダーというタイプではないのですが、周りを見ながら「声を掛けること」を大切にしています。

中東:僕は小さいころから積極的で、発言も良くするいわゆる「悪ガキ」的なリーダーでした。キャプテンではなかったのですが、キャプテンの発言に横から茶々をいれるような(笑)。
大好きなバスケだけは真面目に取り組んでいました。最近知ったのですが、小学校4年生の時におばあちゃんに「プロ選手になる!」という手紙を渡していたくらいです。チームとしては、昨年地区優勝を果たしたものの、あと一歩でリーグ優勝を逃すという悔しい経験をしました。今年は、ドルフィンズ在籍年数の長い自分がチームを引っ張って絶対に来シーズンこそ優勝したいという強い想いから、キャプテンに立候補しました。


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寿商店の女性活躍施策とそれぞれのキャリアについて

 

——森さんは現在常務取締役として会社を引っ張る存在でいらっしゃいます。勝手なイメージではありますが、市場など、まだまだ男性が多いイメージがありますが実際どうなのでしょうか?

森:
市場での仕事は日常的に力仕事が多いので大変は大変ですし、男性比率が確かに高いかもしれません。私が入社した時も、母と妹以外女性社員はゼロでしたし、魚の知識など何もない状態だったので、相手にされていないなと感じることも多かったです。父も事業の継承を考えておらず、本当は跡取りとして男の子が欲しかったのかもしれません。私が「後を継ぐ」と言っても信じてもらえず、女性は女性としての幸せを、、、とかなり昭和な感じでした(笑)。最近やっと跡取りとして向き合ってくれている気がします。
今では40kgのマグロも持てますし、アジは5秒でさばけます!魚をさばくために筋トレと腕立てもしています。

中東:筋トレと腕立て!!全然想像できないです(笑)

森:「魚の解体を女性がする」というだけで取材される業界ではありますが、ようやく「がんばっているな」と注目してもらえるようになったと感じています。でも、個人的には、男性だから、女性だからという考え方はなく、女性男性という主語の話はあまりしません。


——入社当初は女性はご家族のみという状況から、現在は店舗などでも女性スタッフが活躍中ですよね。企業が変わっていくために大切なことはありますか?

森:今は私が小学校の頃と比較してジェンダーの意識が変わってきているのを感じています。市場にもかなり女性が増えた印象です。そのことに対しては前向きに捉えています。市場の女性も魚が好きでさばきたくてきている方もいます。実は女性ならではのさばき方もあって、それを女性スタッフに教えてみたり、男性でも非力な方には、女性が使う出刃包丁の方がさばきやすいことを提案してみたり、「女性だから、男性だから」ではなく個人を尊重するようにしています。誰かの当たり前を見直すことが大切だと思っています。

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——企業も課題と向き合い日々変化しようとしていますね。日本社会全体、あるいは社内でもう少しこういう点が変わったらいいなと思っている点やご自身が心がけていることなどはありますか?

森:理解できない考え方に関して、批判をしたり考え方を変えようとせず、どういうバックグラウンドがあるのかな?など興味を持ち、話を聞き、相互の違いを理解することが自己の成長につながると思っています。

 

共通するリーダーシップ像、キーワードは「縁の下の力持ち」「サポートしながら支える」


——これまで出会ってきた中で、素敵だなと思う女性リーダーはいますか?

森:大学時代の同級生たちがいまや責任ある立ち位置でグローバルに活躍しています。たまに会うと「女性だから●●」等の愚痴は無く、悩みですら前向きな言葉でやりがいを話し合える、変化する時代をはつらつとパワフルに泳ぐ、しなやかな姿を見て、会うたびにパワーをもらっています。


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——理想とするリーダー像はありますか?リーダーとして大切にしていることはありますか?

森:幼少期はおとなしく引っ込み思案だったこともあり、リーダーというよりサポート役を務めることが多かったので副学級委員や副リーダを務めたこともありますが、副リーダーですら自分からなったことは無いほどで、、実は今も性格はあまり変わらず、縁の下の力持ちとして、サポートすることにやりがいを感じています。誰かがやりたいことをサポートしたり、みんなのやりたいことの道を示すリーダーでいたいと思っています。そのために、スタッフとは積極的に話したり、「聞くこと」で理解を深めるようにしています。

中東:サポートするという点では、僕の目指すリーダー像に似ているかもしれません。僕自身、やりやすい環境を作る、慕われるリーダーでいたいと思っています。コート中はプレーで示し、コート外では聞く力を大切にしています。外国籍選手に、「どうしたらいいと思う?」と聞いてみたら「自分たちにもっと言ってくれていいんだよ」と言われたことがあります。これは、聞いてみて初めて分かったことでもあるので、「聞くこと」はとても大切だと改めて思いました。今シーズンは選手の入れ替わりなどもあり、一からチームを作る難しさを感じたこともあります。今までは周りの選手のことをあまり見ていなかったこともありましたが、「気配り」を多くするようになったかもしれません。率先して話しかけたり、ごはんやBBQなどに行き、選手同士の距離感も一気に近くなりました。



森:わたしも周りを見ることは大切にしています。「声をかける」こともとても大切ですよね。


  

——リーダーとして大変だったことはありますか?どのように乗り越えましたか?

森:都度都度今が一番パワーが必要なタイミングだなと感じますが、直近はやはりコロナでの激動ですね。特に空港の店舗はお客様の来店が全く無いため売上が立たず、入社して初めて2年連続の赤字を経験しました。本当に会社の体力勝負でした。従業員にも自宅待機してもらったりと、ピンチではありましたが、「やれることをやろう」と始めたのが、EC事業とYouTubeでした。守りと攻めのバランス感覚が難しかったですが、リスクヘッジしすぎず、ポジティブに先を考えることを大切にしました。新しい事業でしたが、日頃支えてくれている人たちの声に耳を傾けたこと、自分を信じ切れたことで乗り越えることが出来ました。落ち込んだ時に周りに話して、この人たちのためにもっと頑張らないと!と思えました。




中東:守りと攻めのバランス、まさしくバスケですね!(笑)守りすぎはNGで、動いたことによって生み出されることも多いですよね。僕は、スーパーポジティブなので、いつもあまりピンチと感じたことはなくて、「なんとかなるだろう」の精神でいます。ポジティブに考えることはとても大切で、おかげでいつも「なんとかなってきた」と思っています。

 

女性活躍推進に関して

——日本は世界経済フォーラムのジェンダーギャップランキングで先進国最下位を毎年更新しており、国内でも、なかなか女性の社会進出が進まない状況が続いています。この状況をどう感じていますか。

森:今は様々な世代の、様々な考え方を持った人たちが混在している時代なので、しなやかに生きていくためには相互理解が非常に大切だと思っています。組織となると、変わるのに時間がかかるケースが多いですが、個人レベルの意識は確実に変わってきていると感じています。私は、男女を意識せず、個人を尊重するようにしています。自分はこうしたいという信念を持ち行動しやすくなった時代、固定概念にとらわれず自分の頭で考え、突き進んでいきたいものですね。

中東:僕自身今年から「女性活躍推進」のアンバサダーを務めていますが、ドルフィンズには女性スタッフも多いですし、僕のファンクラブも女性ファンの方が多くいらっしゃいます。女性レフェリーも最近では普通なので、このような状況はあまり知りませんでした。活躍されている女性を見ると、単純に「かっこいいな~」と僕は思うので、突然変わることは難しいと思いますが、自然と女性がどんどん前に出れるように、男性として現状を知り、理解することが大切だと思っています。今年も、試合で国際女性デーに絡めて、ミモザカラーのユニフォームを着用したり、僕自身もイエローのバッシュを履く予定なので、微力ながらアンバサダーとして発信していきたいと思っています!

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リーダーとしてのチャレンジ

——それぞれの座右の銘や、大切にされている言葉を教えてください

森:坂本龍馬の「我が成す事は我のみぞ知る」

私自身、モデルとする人は見当たらなかったので、この言葉を大切にしています。女性としての特性もありますが「女性だから」に甘えないようにしています。

中東:「継続は力なり」
特にルーティーンなどは無いのですが、好きなものを続けるブレない心を大切にしています。僕自身はバスケを好きで始めて、生活の中心となり、好きだけではなくブレない心を持っていれば、周りが自然とついてきてくれたり道が開けると思っています。


——最後に、名古屋の女性へのメッセージをお願いいします

森:「大きな魚をさばける珍しい女性」として取り上げられるのではなく、単純に手腕や実績を見て、注目してもらえるようになっていけたらいいなと思っています。本質を見続けることを大切に、誰かの当たり前を見直せるような社会になっていくことを楽しみにしています。

中東:女性リーダーとして活躍されている方が経験されたお話などを聞く機会は大変貴重でした。森さんがおっしゃていたように、男性だから、女性だからという考え方自体がなくなるように、僕自身も今日の対談をきっかけに発信したり、日頃より支えてくださっている多くのファンの方と一緒に、理解を深められるように活動していきたいと思っています。



対談の後は、スポーツが大の苦手という森さんもバスケットボールシュートにチャレンジ。キャプテンからのアドバイスで何度も果敢にシュートに挑戦し、見事成功。「リーダー」として活躍する2人の共通点は、「サポートしながら支える」「周囲への気配り」を大切に。自身の軸や芯をしっかり持ちながらも、周囲を柔らかく巻き込みながらチームの成長を願うふたり。しなやかでありながらも力強い想いのこもったリーダー像の2人からのコメントが、ファンや地域の女性の勇気になるように願いを込め、今回の対談を締め括ります。

   

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今回は、ドルフィンズのオフィシャルパートナーとしてもドルフィンズを支えてくださっている寿商店 様から女性リーダーをお招きしての大変有意義な学びの機会となりました。名古屋ダイヤモンドドルフィンズ株式会社は、2023年3月1日付けで「あいち女性輝きカンパニー」として認証登録、2024年7月1日付けで「あいち女性の活躍プロモーションリーダー」を委嘱され、女性活躍推進に特化したイベントを開催するなど、愛知県と連携して活動を続けています。今後も「女性活躍推進」という分野に果敢に挑戦する企業、そしていつもクラブを支えてくださるファンの皆さまと力を合わせて、ドルフィンズスマイルの女性活躍推進活動に取り組みます。

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